映画「ツォツィ」公式サイト

News


劇場情報

INTRODUCTION&STORY

CAST&STAFF

AWARD&REVIEWS

SOUND TRACK

SOUNDTRACK

「ツォツィ」
オリジナルサウンドトラック

4月11日発売
ビクターエンタテインメント
定価:¥2,520(税込)


■TRACK LISTING■

  • MDLWEMBE(グレンベ) / Zola
  • BHAMBATHA(バンバータ) / Zola
  • ZINGU 7(ジング・セブン) / Zola
  • MATOFOTOFO(マトフォトフォ) / Pitch Black Afro feat. Bravo(ピッチブラック・アフロ feat. ブラボー)
  • SGUBHU SAM(スグープ・サム) / Unathi(ウナーティ)
  • MUNT’OMNYAMA(ムントゥ・オムニャーマ) / Mafikizolo feat. Stoan & Jahseed from Bongo Maffin(マフィキゾーロ feat. ストン&ジャシード・フロム・ボンゴマッフィン)
  • PALESA(パーリサ) / Zola
  • SEVEN(セブン) / Zola
  • EHLALA(エシャーラ) / Zola
  • C.R.A.Z.Y(クレイジー) / Ishmael feat. Bongz(イッシマエル feat. ボンズ)
  • IT’S YOUR LIFE(イッツ・ユア・ライフ) / Zola
  • WOOF WOOF(ウフ・ウフ) / Zola
  • STOLEN LEGS(ストールン・レッグス) / Mark Kilian & Paul Hepker feat. Vusi Mahlasela(マーク・キリアン&ポール・ヘプカー feat. ブシィ・マサセーラ)
  • ON THE TRACKSオン・ザ・トラックス) / Mark Kilian & Paul Hepker feat. Vusi Mahlasela(マーク・キリアン&ポール・ヘプカー feat. ブシィ・マサセーラ)
  • SILANG MABELE(シラン・マベーレ) / Vusi Mahlasela(ブシィ・マサセーラ)
  • BYE BYE BABY(バイ・バイ・ベイビー) / Mark Kilian & Paul Hepker feat. Vusi Mahlasela(マーク・キリアン&ポール・ヘプカー feat. ブシィ・マサセーラ)
  • BABY HANDOVER(ベイビー・ハンドオーバー) / Mark Kilian & Paul Hepker feat. Vusi Mahlasela(マーク・キリアン&ポール・ヘプカー feat. ブシィ・マサセーラ)
  • E SALE NOKA(エサレ・ノーカ) / Vusi Mahlasela and the A-Team(ブシィ・マサセーラ&ザ・Aチーム)
  • GHETTO SCANDALOUS(ゲットー・スキャンダラス) / Zola

世界最強のゲットー・ミュージック、クワイトについて
―――石田昌隆(写真家/音楽評論家)

主人公ツォツィが、仲間のギャングたちとひと仕事するためにスラムから出る冒頭のシーンで、いきなりゾラ(Zola)の代表曲 ‘Mdlewembe’(「グレンベ」)が流れ始める。これはクワイト(Kwaito)という、今南アフリカで最も流行っている音楽を代表する曲である。

ゾラ(Zola)の‘Mdlewembe’は01年に出たアルバム “Mdlewembe”の2曲目に入っているタイトル曲。1曲目はインタールードのような曲で、銃声とか叫び声だとかが入っていて、続けてこの曲になるのだ。ぼくはこのCDをヨハネスブルクで買った。ゾラは数多いクワイトのミュージシャンのなかでも特に人気が高かった。

アパルトヘイト時代の南アフリカの黒人音楽は存在理由が判りやすく、西欧からズールー・ジャイヴとかタウンシップ・ミュージックなどというコピーをつけられて“発見”されていた。しかしクワイトは、本当は南アフリカの黒人音楽の伝統的要素までしっかり組み込まれているのだが、ヒップホップやハウスやダンスホール・レゲエの影響が顕著なためワールドミュージックとして広まることはなかった。南アフリカはサハラ以南のアフリカで国民一人あたりのGDPが最も高く、普通の黒人が普通にCDを買う唯一の国。クワイトもヒットすればCDが50万枚も売れるという。クワイトは強力なドメスティックのマーケットに支えられた音楽であり、それが海外にほとんど知られることなく発展しえた理由のひとつでもある。

アパルトヘイトが終了してネルソン・マンデラが大統領になったのは94年。南アフリカのティーン・エイジャーにとってはすでに大昔の話だ。アパルトヘイト後の南アフリカ音楽として人知れず発展していたクワイトは、ヒップホップやレゲエが普通のポップ・ミュージックになった今、ブラジルのファヴェーラ(貧民窟)から生まれたバイリ・ファンキと並んで、世界最強のゲットー・ミュージックとなった。このリアルな音楽の背景を、この映画『ツォツィ』からぜひ感じ取ってほしい。